FNSC Tech Blog

FX1のトラブルシューティング(物理IF接続編)

#-  はじめに

NW機器のテスト環境において、ルータの設置・設定を行う際に、ハマってしまいがちなトラブルについて、紹介していこうと思います。

FX1を使用する場合の事例について、原因と対処を含め、記載します。

今回は物理IF接続時のありがちミステイクにフォーカスしてみたいと思います。


#- テスト構成

例として、以下のようにFX1のGe1/1とGe1/2を測定器に接続したL2中継を行う構成を用いて、ありがちな物理IF接続ミスとその解決策を紹介します。

[ 測定器#1 ] -----Ge1/1 [FX1] Ge1/2----- [ 測定器#2 ]

#- FX1 config sample

上記の「テスト構成」でFX1のconfig

! LAST EDIT 11:11:11 2017/01/11 by operator
! LAST REFRESH 11:11:11 2017/01/11 by operator
! LAST SAVE 11:11:11 2017/01/11 by operator
!
!
aaa authentication login default login
!
hostname FX1
!
interface GigaEthernet 1/1
 description to_tester#1
 bridge-group 100
 duplex auto
 spped 1000
exit
!
interface GigaEthernet 1/2
 description to_tester#2
 bridge-group 100
 duplex auto
 spped 1000
exit
!
end

#- ありがちミステイク

トラブル事象 光ファイバー配線後に測定器とリンクアップしない
ケース1 FX1はlink LED消灯、測定器はlink LED消灯の場合
原因1)光ファイバーのTX,RXが逆になっている。
対策1)FX1,測定器どちらかのTX,RXを入れ替える。
原因2)光ファイバーケーブルとSFPがあっていない。
対策2)FX1で対応しているSFPは2種あり、SX(マルチモード)用・LX(シングルモード)用がある。光ファイバーケーブルもマルチモード用・シングルモード用がある。
FX1、測定器で用いているSFPの種類(SX/LX)が一致しているか確認し、SFPの種類に対応した光ファイバーケーブルで接続されているか確認する。SFPの種類、光ファイバケーブルの種類に誤りがあれば変更する。
※確認方法補足:FX1 CLIでの確認方法はshow environment port-moduleで該当ポートを確認する
ケース2 FX1はlink LED消灯、測定器はlink LED点灯の場合
原因)speed,duplexが一致していない。
対策)FX1、測定器のspeed,duplexを確認する。誤りがあれば設定変更する。
※確認方法補足:FX1 CLIでの確認方法はshow interface gigaethernetで該当ポートのspeed,duplex項目が測定器と合っていることを確認する (今回の例ではFX1にてduplex autoを設定し、測定器ではduplex fullを設定した)

#- おわりに

今回は、物理層のトラブル事例を紹介してみました。他のトラブル事例も順次紹介していきます。