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JANOG40 Meeting in FUKUSHIMA 参加してきました

JANOGとはJApan Network Operators’ Groupを意味し、インターネットに於ける技術的事項、および、それにまつわるオペレーションに関する事項を議論、検討、紹介することにより日本のインターネット技術者、および、利用者に貢献することを目的としたグループです。

 

今回のJANOG40は福島は郡山にて開催されました。丁度20周年の記念開催でした。

弊社も協賛し、ブースにてデモ展示を行いました。提案する技術について説明し、情報交換など致しましたので、以下にその様子などを紹介していきます。

今回のデモ内容とブース展示内容は

  • USBゼロタッチによる IPsec アクセスルータ F60 のMPSA網追加デモ実施
  • 仮想ルータ FITELnet vFXのご紹介(MPSA網 コントローラとしてノートPC上動作)

の二点がメインとなっています。

USBゼロタッチというのは、拠点工事にて、ルータ設定ができるオペレータがいないような状況を想定し、前もって用意したconfig(セキュリティを考慮して暗号化されている)を入れたUSBメモリがあれば、consoleやパソコンが無くてもconfigの追加が可能な技術です。

今回はこの技術を使って実際にMPSA網に接続し、既拠点から新拠点へ 、MPSA網を通して動画配信しました。

MPSAについてはFX1製品紹介ページのpoint5で紹介しています)

vFXは販売中のエッジルータFX1のルータ機能をX86アーキテクチャの汎用サーバで動作させた仮想ルータです。FX1のルータ機能であるIPsec-HA, IPsec-PE, Multi-Point SA (MPSA) など豊富なIPsec GW 機能や、L2TPv3, EtherIP, VXLAN, EthernetVPN 他L2VPN GW 機能をサポートしています。(詳しくはFX1製品紹介ページを参照ください

vFXは一般向けとしては初のお披露目となります。今回はノートPCでMPSAコントローラとしてvFXを動作させて、上記デモで実際に使用しています。

vFX独自の特色としては、DPDK, PCI パススルー, SR-IOV 等の技術による⾼速パケット処理に対応し、推奨サーバー性能では中継性能100Gbps を実現しています。暗号化性能についてもQAT, AES-NI による⾼速暗号化に対応し、暗号化中継性能も100Gbps を実現させようと開発中です。

  

(左がデモブースの様子、右が協賛ブースツアー参加者の方たちに、デモを実施している写真です)

説明者(私)が着ているのはJANOG40で頒布されたチャリティTシャツです。

売上げの一部は福島の復興基金に募金されます

多くのネットワーク関係の方々にデモに参加して頂き、有意義な情報交換ができました。

ブースに来てくださった方々、ありがとうございました。

 

今回のJANOGのプログラムの感想などを少しだけ…。

janogは会場にて企業ブースの隣の大きな会議場で講演プログラムを実施し、現在のインターネットの問題点を話し合ったり、解決事例を紹介するなどしています。プログラム内容は色々とありましたが、JANOG40は福島で開催された事もあり、最初のプログラム(20周年のため、特別にあった前夜祭前の記念講演)と最後のプログラムが共に災害復興支援に関するプログラムだった事が印象的でした。

災害の現場、または遠隔地において、我々情報ネットワーク技術者が何ができるか、何をすべきなのか。また実際に災害の現場で発生した問題や実際に復興支援に参加した貴重な声を聞くなど出来、大変良い刺激を受けました。

プログラム内容に興味がありましたら、JANOG40 プログラム紹介ページで動画配信がしばらくの期間見られるようですので、ぜひ視聴してください。

 

あとはJANOG楽しかった自慢おまけ的な紹介になります。

 

JANOGは技術者交流の意味合いが強く、ビジネスライクな企業展示会とは違った特色があります。

お隣のブースは弊社も開発で使用しているSpirent TestCenterの代理店の東洋テクニカ様でした。大量のノベルティを準備されており圧巻です。

私もTestCenterの使用者としてお話を伺ったり、実際の現場の使用している経験から、競合製品のIXIAとの違いについての感想を率直に話すなど、有意義なお話をさせていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

逆のお隣のブースはBROCADE様。仮想ルータ「Vyatta」の会社でした(現在VyattaはAT&T社に買収されています)が、とにかくテーブル左の立体造形物が圧倒的に目を引くブース構成です。休憩場にコーヒーとお菓子を持ってくるお姉さん達も足を止めてデモ参加するほど目立ってました。。。

全力でJANOG参加者と遊ぼう交流しよう!という気持ちが伝わってくる展示で、デモもとても楽しいものでした。(なおデモ内容はワークフローの自動化の内容で、私も試しに参加させていただきました)

おもちゃの銃でシャ○ザクを撃つとセンサが反応し、場所によって皆が良く知ってる効果音と共にLEDが点灯します。

この一連のフローを自動化しているというデモの参加であって遊んでいるわけではありません。

 

楽しかったですありがとうございました。

 

 

JANOGは技術者交流の意味があると書きましたが、特に地方開催にあたっては地方の自治体や行政ともリンクし、開催を盛り上げようと頑張っています。

郡山の居酒屋さんには歓迎のキャプションが貼られていて、街全体で歓迎ムードを盛り上げてくれています。

本会議の後の懇親会では、ホスト企業(お金は出さない。協賛企業を集めて、開催地地元の会場のネゴ等を担当する企業。今回はjpix様とjpne様)による地元のお酒や郷土料理などが用意され、ネットワーク関係者の交流を盛り上げてくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

なお、次回の開催ホストはIIJ様、開催地は広島で冬(1月)だそうです。

冬の広島です。牡蠣好きの方はぜひ参加してはいかがでしょう!

若い技術者や新しい業界関連の方との交流を深める雰囲気が強い会なので、過去にJANOGに参加したことが無い人(私もそうでした)の参加は大歓迎です(by 運営事務局)とのことでした。